ミソサザイは、留鳥で釧路川の源流部では、常に鳴き声が聞こえる小さな鳥で全長約11㎝・体重約10gです。
主に北海道・本州・四国・九州までに見られ、薄暗い場所や地面に生息しています。
体は小さいのに鳴き声は大きく「ツィリリリリ・チャリリリリリ」と高い鳴き声でさえずります。
餌は主に昆虫やクモなどを食べる肉食です。
ミソサザイは、古くから知られている鳥で、古事記・日本書紀にも出てくるキクイダタキとともに、日本で最も小さな鳥です。
古くから「小さい鳥」のことを「さざき」と呼んでおり、岩場の溝「ミゾ」や谷など狭い場所で生活している鳥にちなんで「ミゾにいるさざき」が「ミゾサザイ」になったと伝えられています。
5月~8月に、5個程度の卵を産み約2週間でヒナになり、ヒナから約3週間弱で巣立ちを迎えます。
一夫多妻制で、オスは営巣のみを行い、巣はガケや大木の穴にコケや獣毛などを使い壺型の巣を作るのですが、他の鳥とは違い通常入口しか作らないのに対して、ミソサザイは入口と反対側に出口を作ります。
外敵に見つかると、反対側から脱出して逃げる事が出来ます。