釧路川のカヌーツアーを旅の計画の一部にしたいけど、夏と冬とどう違うのか?
源流と湿原どちらが良いのか?どの季節がオススメなのか?などをご紹介していきます。
釧路川のカヌー乗り場はどこ?
北海道の中でもカヌーツアーが盛んに行われている釧路川のカヌー乗り場や発着点は実は沢山あります。
しかし主に2つ有名な乗り場があり、屈斜路湖から出る釧路川の最上流にあたる源流部と呼ばれる釧路川のスタート地点と日本最大の湿地でラムサール条約でも有名な湿原部に大きく分かれているのが特徴です。
源流のカヌー乗り場はチョウコ橋(眺湖橋)やミドリ橋(美登里橋)などが主な乗り場で、周囲の木が生い茂り上空から見ると森の中に川が流れ、グネグネと曲がった天然のジャングルクルーズのようになっています。
湿原のカヌー乗り場は茅沼・塘路・細岡など複数あり、動物や鳥などが多く生息していて周囲は広大な湿原が広がっています。
※写真はラフトボートでチョウコ橋の下を潜る様子、カヌーより背が高いラフトボートでこの橋の下はスリルあります。
カヌー体験どのシーズン?
カヌーシーズンは、大きく2つ分かれていてグリーンシーズン(4月下旬~11月末)とウィンターシーズン(12月中旬~4月中旬)カヌーツアーが盛んに行われています。
グリーンシーズンは、4月や5月は雪が融け餌を活発に探す動物の姿や野鳥観察など楽しめ6月~新緑の時期でとても鮮やかなグリーンとなり寒い冬を乗り切った木々達が一気に芽吹きとても綺麗な風景となっています。
7月~9月上旬ごろまでカヌーツアーは繁忙期を迎え夏休みの家族や猛暑の日々が続く本州からも多数来られます。
10月からは、紅葉が始まりだしあたり一面真っ赤に染まる紅葉の中のカヌーツアーが盛んに行われ、11月~12月までは、冬の到来に備えあちらこちらで冬支度の準備が始まります。
しかし、この時期のカヌツアーは実はオススメで完全プライベートリバーとなっています。
すれ違うカヌーや人が少なく、ゆっくりとツアーを楽しむ事ができる穴場となっていて、森の静けさや川のせせらぎを存分に楽しめ、人通りも少なくなった川には多数の動物の姿を見る事があります。
ダイヤモンドダストと樹氷の違い
1月~4月まではウインターシーズンとなり、釧路川が霧に覆われると過冷却に冷やされた霧が枝に付着して結晶化し樹氷となり、また大気の塵に霧があたり結晶化して降ってくるダイヤモンドダストが見れるのも有名です。
ダイヤモンドダストや樹氷の出現率は、源流も湿原も変わりなく特に源流は狭い川の中グネグネと曲がりながら進んで行くので、樹氷のトンネルを潜るような感覚にもなり、声を上げて感動する方も多数います。
釧路川周辺のオススメスポットは?
冬の釧路川源流の水源ともなっている屈斜路湖は全面結氷をしますので冬景色をさらに盛り上げてくれ、釧路川周辺のオススメスポットとなっています。
白鳥も飛来してきていますので見どころが沢山あり、周囲には摩周湖や藻琴山、美幌峠などの展望台からも一望できる広大な冬の屈斜路カルデラを観るために、海外からも多数観光客が訪れています。
釧路川の源の屈斜路湖の自然パワー
屈斜路湖は、噴火活動で出来たカルデラ湖なので地熱が今だに残っており、湖畔沿いや湖内にも多数温泉が沸きだしていてあちらこちらで湯けむりが立つほど水分を多く含む大気となっていて、霧と同様ダイヤモンドダストや樹氷また湖面が凍ったところの僅かな突起に結晶が出来て「フロストフラワー」と呼ばれる結晶で出来た花を咲かせます。
屈斜路湖に風が吹くと波しぶきが凍った「しぶき氷」が出来ますが、陸から見る事が難しく、その自然現象が見たい!という事でカヌーツアーに参加される方も多数います。
釧路川周辺のオススメツアー
屈斜路湖の湖面の氷の厚さは1月下旬ごろから20~50センチほどまで成長し、その氷が割れ陸上に打ち上げられる「寄せ氷」や、湖面に張った氷が夜中さらに冷やされ伸縮して昼間膨張する事でできる、「御神渡り」と呼ばれる氷が割れぶつかりせり上がる自然現象は、まさに神様が歩いた後にも見れるほどの迫力ある光景です。
屈斜路湖の湖畔を歩き、スノーシュー(かんじき)を履き湖の上を歩いて御神渡り観察をしたり、摩周湖の外輪をスノーシューで歩き展望台から見れない摩周湖の絶景ポイントでホットドリンクを飲みゆっくりとした時を過ごしたり、雪遊びを楽しむ冬のスノーシューツアーも盛んに行われています。
釧路川の周辺では、冬のカヌー以外でもタンチョウ観察ツアー、冬のスターウォッチング、冬山登山、乗馬など数多く体験事業者が実施しております。
釧路川のカヌーツアーは、夏と冬どちらがオススメ?と良く尋ねられますが、どの季節でも楽しめますし何が見たいかによっても変わります。
その時期や天候、タイミング、運もあるので大自然に身を任せ自然が導いてくれる光景に期待しましょう!