屈斜路湖の和琴半島で見つけた大木の枯死です。
木が病気などで弱ると、少し柔らかくなり、そこに虫が卵を産み、その卵から幼虫が生まれす。
幼虫は木の弱った部分を食べていき、その幼虫を食べに、キツツキ達がコンコン樹皮をクチバシで突き穴を開け、中の幼虫を食べてくれます。
元気な木だとキツツキが幼虫を食べてくれるおかげで枯死しなくて良いのですが、弱りきった木は、このようにあちらこちら幼虫に食べられ、そしてキツツキに穴を開けられて立ったままで枯死します。
そして、このブヨブヨとした穴だらけの木が倒れると、そこに木の種などが落ちて新たに芽が出てきます。
木の種など地面では、なかなか芽が出せなかった種も、柔らかい倒木の上だとすくすく育ちます。
これを「倒木更新」といいます。
原生林などの森を注意深く見ていると、誰かが植林したようにいくつもの木が整然と一直線に並んで生えているのは、この「倒木更新」で芽生えた木々達です。
自然の森の中では、まったく無駄のない循環が見れて、とても面白いです。
屈斜路湖、和琴半島にある大木の枯死
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