oojisigi

オオジシギは、釧路川の源流部で良く見かける騒がしい鳥です。

上空から勢いよく急降下しながら「ズビャクズビャクザザザザザーーーー!!」と物凄い勢いで降りてくる姿が雷りのようなので「雷シギ」とも云われ、よくガイドをしている時に「あの奇妙な鳥は何ですか?」と聞かれることが多い鳥です。
この急降下は、ディスプレイフライトとも呼ばれ、オスが求愛行動や他のオスを威嚇する時にする行動で、興奮状態にあるオスがエスカレートし過ぎて、屋根などに激突することも度々あります。

大きさはハトと同じぐらいで約全長30㎝・体重約20g、越冬は、9千キロ以上離れたオーストラリア南東部に生息していて、4月~9月ごろ北海道・本州北部・中部・関東に夏鳥または旅鳥として飛来します。

餌は、種子・地中のミミズや甲殻類などを長いクチバシで採って食べています。

地表に枯れ草などで皿状の巣を作り4月~6月に3~4個の卵を産み、渡りが始まるまでに雛が育つと一緒に長旅をスタートしさせます。

チドリと同様ヒナが危険な天敵に狙われると「擬傷行動」をします。これは、自ら傷ついて動けなくなってるフリをして敵の注意を引きオトリとなり、ヒナから天敵を引き離す行動です。